薬王堂気まぐれ通信使№872  2025-11-16
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

11月16日・日曜日、友人が新幹線で大阪からやってきました。
小学校当時からの友人でかれこれ70年の付き合いになります。
彼は広島周辺の植物観察に行きたいと言います。
呉を経由して倉橋島から能美島方面に行くことにしました。
広島から高速道路のクレアラインを通り呉に入りました。


呉に到着し戦艦大和を建造した第4ドックを見下ろす高台に行ってみました。


太平洋戦争時に戦艦大和を建造した第4ドック


ここには戦艦大和の建造記念碑が建立されています。
新しくできた音戸大橋を経由して倉橋島に入りました。
塩の積まれた三ツ子島(治外法権島)を右に見ながら田原~早瀬~釣士田と車を進めました。
数年前まで倉橋町に入るには山越えをしなければいけませんでしたがトンネルが出来て便利になりました。
私たちは峠道のある旧道に入り火山(ひやま)に行くことにしました。
火山(ひやま)とは瀬戸内海を航行する舟を監視して烽火(のろし)をあげて知らしめていたことから名付けられたと言われています。
火山には八合目まで車で上ることが出来ます。
徒歩で頂上に登ると眼下に倉橋町を見下ろすことが出来ます。
倉橋町の起源は古く1200年前に桂浜で遣唐使舟を建造した記録が残っており今でもドックとして使われた石組みが有ります。


火山頂上から瀬戸内海を見ました。


気がついた植物を見てみましょう。

サルトリイバラ

サルトリイバラ
オオイタチシダ
ミヤマガマズミ
ワラビ
ガンピ 樹肌の線維を確認
シロヨメナ
ヒメワラビ
ミツデウラボシ
ウド 果実
モエジマシダ
ウバメガシ
ヒトツバ
トキワトラノオ
マツバラン
タイミンタチバナ
ヒメユズリハ
オオバヤドリギ 花の痕 
マツグミ マツグミの果実 (アカマツに寄生した根の肥大部)
シマカンギク
ツワブキ
カギカズラ
ムベ ムベの果実半割にしたもの
マルバハギ
などなど・・


海岸



倉橋島の尾立から家老渡(江戸時代、参勤交代で船旅の一行が宿泊した場所名)に行き鹿島大橋を渡って鹿島の小学中学校の跡地まで行ってみました。
眺めの良い海岸が続きます。


鹿島小中学校跡地から、中央は倉橋町の火山



マツグミはアカマツの枝に根を張り栄養分をもらっています。
果肉は甘く鳥に食べてもらうことで違う場所に運ばれます。
鳥の糞から落ちた種子には粘着性があるためアカマツの枝に絡まり、そこから根を張って芽を出します。


パラサイト樹木ですね。
その根の部分を切ってみました。


マツグミの根が食いこんでアカマツの枝が肥大しているのが分かります。

帰りは倉橋トンネルを通って早瀬大橋を渡り能美島~江田島~宇品と帰ってきました。

遠く似島、左は峠島

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